ご支援の概要

お客様:テックファームホールディングス株式会社
テーマ:新入社員研修
対 象:12名
目 的:配属後に現場の期待値を満たす仕事ができるスキル・マインドセットの習得
形 式:4月の導入研修2日間と配属後のフォローアップ研修1日(各1日7時間)
    導入:day1「生産的な仕事の進め方」 day2「マインドセット」
    フォロー:「導入研修と現状課題の紐付け」「ロジカルシンキング・問題解決」

ご支援の成果

・受け入れ現場からの新入社員に対しての満足度向上
・受講生アンケートの役立ち度100%
・研修企画者の事前期待値の達成

◆インタビューにご協力いただいた方:

左から執行役員人事部長:洲﨑様、人事部リーダー:岡本様、人事部:輕部様(受講生としても参加)
インタビュアー:当社池田
※当インタビューは2021.9.29に実施いたしました

主体的に動き現場の期待を満たせる新入社員を育てる

池田:
一昨年より弊社が新入社員研修を担当させていただくことになりました。それ以前にも研修はされていたと思いますが、見直しのきっかけを伺えますか。

洲崎様:
今まで新入社員にしていた研修は、最低限のマナー研修でした。それ以外にも都度必要なものを実施していたのですが、一貫性がなくつぎはぎのような状態になっていました。
受け入れ先の現場の要望からもずれていたという背景もあり、現場の声をアンケートで集め、その結果も踏まえて配属時の新入社員のあるべき姿を作り、そこから逆算をして再構築する形で研修計画を練り直りました。

池田:
どのような研修計画になったのでしょうか。

岡本様:
現場からはホウレンソウや仕事の進め方の基礎ができていないという意見が多く上がりました。作業の進捗がこちらから確認しないとあがってこない、段取りが悪い、期待通りの成果物があがってこないなどです。
そこでホウレンソウを含めたビジネスの基礎を学び、「主体的に動き現場の期待を満たす成果が出せる状態」をゴールとする方針を固めました。

洲崎様:
もう一つ重視したのは「マインドセット」です。新入社員は内定から入社まで期間があいてしまうので、改めてスタート段階で自分が何を大事にしてこの会社を選んだのか、将来どうなっていきたいのか。それを自分の中で深めることで入社に向けてのモチベーション向上がはかれます。
それと共に、同期同士で共有することで絆を深め、良い形で仕事がスタートできると考えました。

上記の経緯で、「生産的な仕事の進め方」と「マインドセット」をそれぞれ1日、計2日間で学べるプログラムを実施しようと考えました。

頭の理解で終わらせずに体感に落とし込める研修

池田:
そういった方針の中で弊社を選んでいただいた理由はなんですか。

洲崎様:
他社様が一般論かつ座学が中心な中で、貴社のプログラムは新入社員が初期につまづくポイントがリアルに想定されており、かつ実践的な内容でした。
シミュレーションやディスカッション、グループワークを多用して、頭の理解で終わらずに体感できるところまで落とし込んでいただけるというのが大きな決定ポイントでした。

池田:
実際に研修を見ていただいていかがでしたか。

岡本様:
1日目の仕事の進め方については、研修冒頭にやった業務シミュレーションと、インプットを経てからの業務シミュレーションで受講生の動きが大きく変わっていて、学びが実感レベルで落とし込まれていることを感じました。
最初は受け身で、言われたことをただこなす状態でしたが、学びを経てのシミュレーションでは自分からゴールを掴みにいき、期限から逆算してスケジュールを立て、上司と細かくホウレンソウをしながら期待通りのアウトプットを出す、という一連の流れが実践できて、大きな変化を感じました。

◆上司が求めていることを自分から掴みにいく

輕部様:
私は入社2年目なので、昨年当事者として研修を受けました。やはり業務シミュレーションで仕事の進め方を体感できたことが大きな学びになりました。
言われたことをただやるのではなく「上司が求めていることを自分から掴みにいく」、という感覚を持つことができたので、配属に向けて求められる期待値、それを満たすための振る舞いがイメージできたのが大きかったです。
配属後にも大きく生かされていると思います。

岡本様:
仕事を依頼する側としても、輕部さんは抽象度高く仕事を振っても自分から細かく確認してくれたり、ホウレンソウを随時しながら進めてくれるので、非常に安心感があります。まさに研修で学んだことが実践されていて、それがスムーズな業務遂行につながっていると感じます。

洲崎様:
現場からの声を聞いても、新入社員の仕事の進め方に対しての満足度はとても高いので、当初期待していた成果を十分に達成することができたと感じております。

※お客様銀座オフィスでの研修風景

自分を俯瞰して見ることができ同期間の相互理解も深まる

池田:
「生産的な仕事の進め方」は非常にお役に立てているようですが、2日目のマインドセット研修はいかがですか

輕部様:
自分自身のことを深く知ることができたのはもちろんよかったですが、同期のことをより深く知れたのがとてもよかったです。
入社前も何度か交流はしていたのですが、それぞれの思いや、その背景にある経験を聞くような機会はなかったので、相互理解がぐっと深まりました

また自分のこれまでの人生を俯瞰して動機や価値観を探るワークをしましたが、あれは今でも役に立っています。
特に忙しかったり、苦労があるときには、目の前の状況しか見えなくなってしまう時があります。そういった時にワークをやることで、自分を俯瞰して客観的に見ることができ、その状況を抜け出すヒントを得ることができるので、とても役に立っています。

自分の課題をみずから解決する力の獲得

池田:
配属後、1ヶ月ほどのタイミングでフォローアップ研修をやらせていただきました。こちらはいかがでしたか

岡本様:
こちらも本当にやってよかったと思います。
現場に出ると初めてのことだらけなので、どれだけ研修で学んだとしても様々な課題にぶつかります。そのタイミングで4月に学んだ内容を振り返る機会があったことで、目の前の課題を解決するヒントを各自が沢山持ち帰れていたようです。

洲崎様:
4月の段階では業務経験も少ないので学んでいる内容の重要性に気づいていないことが、配属を経て現場のリアルに揉まれている状態でリマインドしたことで、真剣味が違い、すぐに活かせる多くのことを吸収していました。
合わせてロジカルシンキングをお伝えいただいたことで、自分の課題をみずから解決する力を獲得できたように思います。

また同期同士で集まること自体が良い刺激になっていたと思いますし、各自の現状を可視化するワークでは人事側が把握できていなかった個々の状況を知ることができたという意味でも、とても有意義な内容でした。

輕部様:
受講生の立場としては、4月の2日間の研修を受けて「よし、やるぞ!」と気持ちは前向きになっていたのですが、どうしても現場に出るとうまくいかないことが多々あり、理想と現実のギャップで苦しむ状況がありました。
そんな中で、配属後のタイミングで学んだ内容を再度確認ができたのはとても有意義でした。4月時点ではピンときていなくても、実務を経験した上で聞くと活かせることが沢山あることに気づきました。

◆自発的に成長し続ける社員を育てるために

池田:
大変ご満足いただいて嬉しく思いますが、より良い内容とするためにご要望はございますか

岡本様:
研修の改善点というわけではないですが、もう少し後のタイミングでもう一度研修ができると良いなとは考えております。

洲崎様:
3年目入るくらいのタイミングは、業務に慣れてきて、人によっては仕事がマンネリ化してきてしまいます。
自分で常に上を目指しながら自発的に伸びていけるか、業務をルーティング的にこなしてしまい伸び悩んでしまうかの分岐点なので、中長期的な視点を持ち、自身の業務のレベルを1ステップ上げるようなマインド、スキルセットができるような学びが提供できればと考えてイます。
早期から活躍している人材は、早め早めに段取りをして、自分で案件をハンドリングする力があり、きっちりと足場固めができています。
その上で、みずから仕事をつかみにいくスタンスを持っています。前者はまさに今回の研修で伝えていただいている内容ですので、後者について学びのある研修を提供し、そういった行動ができる若手を増えしていければと考えております。

輕部様:
私ももっと自分で発信する力をつけ、自分なりの付加価値を仕事につけていきたいと考えているタイミングでしたので、そういった研修はぜひ受けてみたいです。

池田:
そちらの企画も含め引き続きお役に立てればと考えております。本日はありがとうございました。



※その後、実際に入社3年目以降の若手を対象としたビジネススキルアップ研修を実施し、そちらも毎年実施いただいております。
詳細プログラムは 人材開発プログラム の事例にてご紹介しています。
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