インタビュー:
新規施策立案型のアクションラーニングで社員のリーダーシップを開発する

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お客様:MICE・プロモーション・コミュニケーション産業(1500名程度)
テーマ:選抜型のリーダーシップ開発研修
対 象:34歳以下 選抜(手挙げ制) 22名
形 式:全3回、1ヶ月半のアクションラーニング形式(オンライン開催)
成果物:
 ・5チームに分かれチームごとに「新規事業アイディア」か「社内改善施策」を企画
 ・最終日に社長含む役員に対して発表する
目 的:
 1. 時代の変化の適応力を高め、リーダーシップを発揮できる人財の開発
 2. 問題を構造化し、他者と協働したアジャイルな解決行動機会の提供
 3. 部署を超えたオープンな創発機会の提供と社内ネットワークの構築
インタビューにご協力いただいた方:
人事課 S様、T様(受講生としても参加) ※当インタビューは2021.2.5に実施しました

<研修実施の背景を教えてください>

S様:

非連続・不確実な社会の中で、より競争優位性の高い価値を提供していくためには、社員が権限によらないリーダシップを発揮できる闊達な組織であることが必要不可欠であると考えています。

弊社では年齢や役職関係なく、新規プロジェクトの牽引・新しいソリューションや事業の提案等、意欲の高い社員からのリクエストには機会を与える風土はありつつも、どうしても現業優先による視野狭窄やオペレーション優先思考となってしまい、未来志向で新しいことにチャレンジするマインド・スキルが欠けていたため、リーダシップ開発を目的に実践型の研修機会を設定するに至りました。

コロナによって「不要不急」という言葉が出た通り、弊社においても投資すべき案件については再精査を行いました。その中でも、今の社会環境の変化を正しく捉え、それに適応した組織を作ること、それを担う人財を育てることは優先順位が高いと判断し実施にいたりました。

T様:

今回対象を34歳以下の手挙げ制にしたのは、現場の最前線でお客様に価値提供をしている社員ということ。そしてその中でも主体性を自ら発揮して変わっていこうという社員の要望に応えてあげたいという思いがありました。それが、会社としても最も投資効果があるという考えに至りました。

<グラビティフローに依頼くださった理由を教えてください>

S様:

元々は代表の池田さんのオンライン講演を見たのがきっかけでした。そちらを拝見して、弊社の課題感を解決してくれそうだと感じ、ご連絡させていただいたのが始まりです。

今回は3社様にご提案をいただいたのですが、決定させていただいた要因は3つあります。 ①コンセプトへの共感、②スピード感と柔軟性、そして③成果に向けて伴走していくスタイルです。

①については講演の中で「社会の持続可能性と短期的利益をどう繋いでいくか」ということと、「理想的なプランを描くだけで終わらず、どう社内決裁を通して実行に移すか」という具体的なお話がありました。それを聞いて、とてもバランス感覚が良いなと思ったのです。弊社でもSDGsなどに取り組んでいますが、ビジネスにおける持続可能性への寄与は非常に重要な要素になってきています。しかし、その側面だけでは当然ながらビジネスは回っていかないので、それをどう両立させていくか、を具体的に話されていたこと。かつ企画をどう決裁を通して実行に移すか、という部分にまで言及していたのが印象的で、お声がけさせていただきました。

②、③についてはご提案いただく中で感じたことです。今回の研修で重視したかったのは、インプットで終わらずに学んだ内容を実践に繋げること。そして受け身ではなく主体性を引き出すようなやり方でした。これは私たちにとってもチャレンジングな取り組みでした。ですので共に考え、柔軟性とスピード感をもって伴走していけるパートナーが必要だと考えていました。その中で、短い提案期間の中でも私たちの要望を受けて随時ご提案を柔軟に、かつスピーディーに変えていただいたこと。そして「私たちが達成したい目的」に向かって、より良い施策にするにはどうするかを共に考えるスタンスで関わり続けていただいたことで、一緒に当件を進めていけるイメージを持てたことです。

<案件が始まってからの満足度はいかがですか>

S様:

提案時に抱いた期待通りのパフォーマンスを発揮してくださり、非常に安心感を持って進められました。また、研修をこなすだけではなく「目的を達成する」ことにコミットメントし、チームごとの個別フィードバックを設けて下さったり、随時受講生がメールで相談できる環境を作っていただきました。我々人財開発および、受講生と伴走して向かっていこうとするスタイルを一貫して通してくださり、当初予定以上に尽力してくださりました。

T様:

受講生の立場としても、講師が随時サポートする環境を整えてくださっていること、そして成果に向けて共に歩んでいくスタンスを示し続けてくれたことは、とても安心感がありました。当研修はチームで企画を練る期間は1ヶ月、年末年始を挟んでいたので実質はもっと少ない期間でした。当然、日常業務を回しながら自分たちで時間を捻出して企画作りに取り組むことになります。最終発表には社長も参加という中でなかなかハードな状況でしたので、講師の方も一緒に成果に向かって伴走してくれているという安心感は大きかったです。それがアンケートにおける講師満足度の高さにもあらわれたのだと思います

<研修の成果についてはいかがですか>

S様:

まず定量的成果として、アンケートにおけるプログラム満足度は90%、講師満足度は95%という数値でした。今回チャレンジングな案件であったことを考えると、とても満足する結果となりました。

また最終発表を見ても、どのチームも企画を作る上でチームメンバーはもちろん、社内外の人たちを巻き込んでプロジェクトを進めていった行動の軌跡が見てとれました。
今回の企画で重視したのは、頭で考えて綺麗な企画書を作ることではなく、いかに実行に向けてコミットするかです。そのために足を使って人を巻き込み、情報を集めて、フィードバックを重ねながらブラッシュアップすることを求めました。
チームによってばらつきはありながらも、社内においては役員層、社外においては同じ課題を持っている他社の社長様や、すでに先行サービスを作っている企業へのヒアリングやディスカッションなどを積極的にしていました。短期間、かつ自主性に任せた活動であるにもかかわらず、企画側の期待以上の取り組みをしてくれました。

結果として、受講生が作った企画が来年度の取り組みに組み込まれるなど、まだ終了して半月ほどですが具体的な動きも出ています。

T様:

私たちのチームが提案した企画も、来年度の施策に組み込まれることになりました。社内改善施策の提案だったので、企画段階において事業部長、課長、局長など、さまざまな方にヒアリングを重ね、ご協力いただきながら企画を進めていきました。

発表会終了後、チームメンバーが協力いただいた方々に御礼もかねて資料をお送りしました。その際に何名かから、「会社をよくするために一緒に取り組んでいきましょう」というコメントをいただけました。自分たちから上の方々に刺激を与えられたことがとても嬉しかったです。

この経験を通して、目的達成にコミットメントして思いを持って行動すれば自分たちでも会社を動かせる、という実感が持てたことが非常に大きな学びとなっています。アンケートのコメントを見ても、他のメンバーからのコメントを聞いても、そういった自信を持てた経験となったようです。

当初目指していた「社員が権限によらないリーダシップを発揮する」という点。つまり大きな目的を達成するために、自分の所属や役割を超えて人を巻き込んで物事を進めていくこと。それが達成できたのではないかと思います。

<今後の展開として考えていることはありますか>

S様:

手挙げ制かつ自主的に学びをつかんでいくスタイルでの施策が成功したというのは、弊社の人財開発としても大きな経験となりました。今回研修のNPS(顧客推奨度:研修の場合だとどれくらい他の社員に勧めたいかを10点満点で評価するもの)の平均も8.1と高い数値だったので、今後の社内での横展開も検討していきたいです。今回は新規事業や施策の立案でしたが、対象と目的次第にはなりますが、もっと自身の目の前の業務の改善や深堀りをするのも必要かと考えております。

T様:

チームメンバーとは濃厚な時間を過ごしたので結束が生まれ、研修終了後もやりとりは続いているのですが、今回全てオンライン開催だったこともあり、チームメンバー以外との繋がりという部分においては十分にやりきれなかったという思いがあります。 集まったメンバーは意欲も高く、各現場の最前線で活躍している世代なので、この繋がりを継続させて会社に影響を与えていくコミュニティのようにしたいと考えております。ただ企画側でやるのではなく自発的に生み出されることが大事だと思っているので、やり方を模索している段階です。

S様:

大きな目的である「不確実・非連続な環境の中で、より競争優位性の高い人財を育成し続けるための仕組み・風土づくり」に対して今回とても良いスタートを切れたと思っています。引き続き試行錯誤しながら取り組んでいきたいと考えております。
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